旅行002 八咫烏(やたがらす)の住む熊野三山 前編―那智の滝

八咫烏(やたがらす)の住む熊野三山、古都奈良、太古からの神々の住む伊勢を周る旅行記の2日目

周ったところはこんな感じ。紀伊半島南部で三重、和歌山、奈良の県境付近。

 

元々、那智大社近くの那智の滝に行きたいと思いついたことからこの旅が始まっていますが、熊野三山である、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)、熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)を巡ることにしました。こら辺一帯が世界遺産に登録されています。

出発の朝

当日の天気予報は午前中に雨。

 

東の海向きの部屋だったので、日の出を楽しみにしていたのですが、こんな日の出になりました。残念ながら太陽は雲の向こう。この後、しばらくして雨が降ってきました。

日の出の雰囲気だけでも感じられたので、まあ良しとしましょう。これはこれで趣がありますね。

 

那智御瀧 (なちのおんたき)いわゆる那智の滝

朝食を食べて、いよいよ那智の滝に向かいます。

那智の滝は落差133mで一段の滝としては日本1位。那智湾から見えるとのことですが、天気のせいか、いた場所のせいか、向かう前に見ることは出来ませんでした。なぜここに来たかったのか?と聞かれても、

何故なんだろう?

よくわからないけど行ってみたかったから、という感じです。

熊野古道(の一端)を登る

はじめは滝近くの駐車場まで車で行くつもりでしたが、るるぶを見ると大門坂を歩いて上って45分くらいで滝に行けるとの事。雨も止んでいたし折角なので、下の駐車場に車を止めて熊野古道のスタート点でもある大門坂を足で登ることにしました。

駐車場や古道のところどころに杖置き場があります。タダなのでこれは絶対に借りましょう。後になって杖の大事さを痛感することになります。

 

駐車場からちょっと歩いて大門坂入り口の碑。

大門坂入り口から、少し登ると鳥居があって、この先に道の案内板があります。

 

ここを超えるといよいよ石畳みが始まります。しばらく歩くと、夫婦スギがあってここら辺から石段が続いていきます。

登る。

登った。

また登る。

やっと石段が終わったときには汗だく。表示を見ると滝へはまだまだ先みたい。

 

このあと少し上り、参道を下っていくと、前にやっと滝らしき景色を発見。

さらに5分ほどなだらかな坂を降りて、やっと入口へ。

ここから今度はくだり階段。

階段を降りると、やっと到着です。

那智の滝

 

歩き出しからここまでだいたい1時間くらい。

苦労した甲斐があって、感慨深い。何も言わずしばらくただ滝を眺めていました。この滝の前に立った時何かに包まれている感じがして、何とも言えない大きな気持ちになっていたような気がします。

このころは雨が降り始めて、右手に杖、左手に傘をさして歩いていましたが、この時は到着した感動もあり、まだそれほど疲れは感じていませんでした。

滝に向かって左側に 那智御瀧 飛瀧神社があり、ここからさらに滝つぼに近づいていく。雨が本降りになっていたので、滝から引かれているという延命長寿の水は雨混じり。それでも効果はあるんだよなあ、と思いながら、こんな盃でいただきました。

こから少し階段を上がり、お滝拝所でまたしばらく滝を眺めていました。

IMG_5195

 

滝から降りて八咫烏(やたがらす)のおみくじを引いて、滝を後にしました。

 

この3本足のカラスの下の部分に、お御籤がはめられてました。八咫烏の話はこの後の熊野本宮大社のところでまとめます。

この日の一番の目的を果たし、一度休むと体力が残ってないことに気づき、他にも神社はあるけど、どうしようかと思っていましたが、那智大社だけにはいこうと重い腰を上げ、こちらに進んでいきました。

熊野那智大社

熊野那智大社は初代天皇の神武天皇が那智の滝を祀ったことから始まり、4000社ある熊野神社の御本社。熊野三山の一つですが、祀っているのは滝、と自然信仰であり、その他の2つの神社とは少し趣が異なっています。

で、滝からここに行くにはやっぱり石段。

身体を引きずる思いでやっと到着したものの、鳥居をくぐってやっぱり石段

本社に到着したら、

改装中!というオチが付きました。

それでもお参りは済ませ、改修が終わったら絶対来てやるぞ、と誓いました。

 

帰り道の参道で梅ジュースと栗ぜんざいで休憩。

汗もようやく冷たくなってきたので、びしょびしょのTシャツはこの時点で着替えました。

 

 

帰りは、バスが出ているので、それに乗ろうと停車場に行ったら1時間に1本出ているだけで、少し前に出たばかり。仕方ないので、大門坂を歩いて引き返すことになりました。

苔と雨でぬれた石段をツルツルと滑りながら下りることになりましたが、この時ホントに杖があってよかったです。用意していただいている方々に感謝です。

 

熊野古道のほんの始まりに過ぎないコースでしたが、神社参りだけではない、世界遺産の一部を体験できてよかったなあと今では思っています。

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