-ゴールは自分が達成したいもの-について話を進めます。
まずは基本から。
ゴール設定には3つの肝があって
①自分が達成したい、I want to であること
②現状の外に設定すること
③人生すべての方向にバランスを持つこと
となります。
今回は①のwant toについて解説していきます。
ゴールは更新し続ける
その解説の前に、後でも記すかもしれませんが、ゴールは一回決めたらずっとそれを固定しなくていい、というより常に更新する類いのモノと考えてください。
少なくともコーチは常に更新しているはずです。
というわけで、解説していきます。
自分のゴール
まずはリラックス
まず、ゴールを作る場合折角自分がやりたいことを考えるのですから、肩の力を抜いて、ゆっくり深呼吸して、リラックスして、笑顔になって、取り組んでください。
私の場合、ゴールを思いつくのは朝起きた直後のおそらく完全に体が緩んでる時が多く、その場でメモするようにしています。
脳科学的には、自分のやりたいことを追求するとストレスがなく脳が活性化してより成長できるとされています。これは、リラックスしているときだけ活性化される脳の領域があり、ここが活性化していると、認知機能が上がるということになります。
いわゆるデフォルトモード・ネットワークの活性化が、キーワードです。
本当に自分のやりたいことなのか?
①自分が達成したいゴールであること
自分自身が望んで行うことはそんなの当たり前と思うかもしれませんが、よくよく考えると実は結構難しい。
まず、本当にそれが自分の考えから出てきたものなのか?を、思い起こしてください。
何故そのゴールを達成したいのか?その理由として、
会社の業務だから。お客さんに文句言われないため。親御さんに言われて。
奥さん、旦那さん、子供のため。他にやる人がいないから。世の中の雰囲気で。
みんなが言ってるから。
などなどあるかと思いますが、身に覚えありませんか?
上のすべての理由は、コーチング的にはゴールを作る理由としては不正解です。
このままでは、
want to(やりたい)の反対のhave to(やらくては)
に見えますし、あるいは、want toともとれるものもありますが、肝心な
“私が/I”が入ってない
これでは本当の意味でやる気が出るとは言えないのです。
判断の目安
仕事であれば、自分がこの仕事をする理由が、
世の中を自分の描く理想に近づけきたい
自分が穏やかに仕事をしたいので、みんなで仲良くしたい
生活のために給料をもらい続けたい
家族であれば
自分が家族を守りたい
自分がみんなと楽しい時間を共有したい
などなど
同じことをやるのでも自分主体で考えられるかがゴールの目安です。
趣味は自分だけのためという感じもありますが、付き合いでやらなくてはいけない、と思っていたらアウトにもなります。そのうえで、本当に自分がやりたいことなのか再検証が必要です。
自分がやりたいといっても
昔親に言われて嫌だったんだよなあ
なんかテレビでやっていて、なんとなくその気になっただけだったなあと感じる
やっぱり自分にはしっくりこない
となったら、そのゴールは見直しです。そこにはストレスがあるからです。
最初にゴールは更新が必要といったのは、こういった気づきが必ずあるためで真剣に考えていても見直す必要あるかなあと毎日考えてください。
そのうえで、生活すべてがI want toとなることを目指してください。
大変と思いましたか?そうです。結構大変なんです。
でも、自分のやりたいことを考えるのって楽しいですよ。
日本人の主体性
特に日本人は何をやりたいのか?と言われてはっきり言える人は少ないらしいです。
私は会社員時代、複数の国に部下を持つアメリカ人が上司だったことがありましたが、定期的な面接でよく聞かれたのが、
今後、どんな仕事をやりたいか、どうなりたいか、この会社でどう成長したいか
などで、こういった質問をしても、日本人からははっきりした答えがもらいにくい、とのことでした。
私もこの話にもれず、日々忙しい中で、目の前の仕事に没頭し結局、この上司の部下だった時にははっきりさせないままでした。コーチングを学んで、今振りかえってみると、やっぱりあのままではいけなかったんだなあと思います。
特に、会社で働いている方には日本の組織もアメリカ化が進むと思いますので、自分が何をしたいか、などははっきりさせておかないと忙しいまま流されて、ますます、ただ忙しいだけになるのではと思います。
やれるかやれないは別な問題として、もし何をやりたいかと聞かれて答えられないようなら、ゴールと絡ませて考えた方がいいですね。
長くなったので残り二つは次回にします。
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