-ゴールは人生すべての方向にバランスよく-
ゴール設定には3つの肝があって
①自分が達成したい
I want to であること
②現状の外に設定すること
③人生すべての方向にバランスを持つこと
となります。
今回は③の人生のバランスについてです。
人生のバランス
これまで、自分のやりたい、現状の外のゴールを作る話でしたが、コーチングでは、これらのゴールをさらに、人生のあらゆる方向に、バランスよく、配置します。
バランスと言われても。。。
ゴールを設定する場合、ふつうは仕事に関するものがほとんどを占めることが多いのでは、と思います。
最近よく聞くワークライフバランスといわれても、まずは仕事がないと生活できないという風潮の中で、ピンとこない人も多いかと思いますが、まさに仕事以外の事柄とのバランスを取ることについての話になります。
でも、仕事を取るの?家庭を取るの?というような単純な話しではありません。
社会生活を満足に生きるためには、自分の事だけでなく、家族や社会全体へのゴールを持っていいと思いますし、健康や趣味にも意識をもって生活することは、現代を生きる大人として、あるべき姿なのかなあとも言えます。
あまりに偏りすぎると疲れますし、思わないところで足をすくわれたりします。
まあ歴史の偉人の中では、自分の使命のためすべてを投げうって、その使命を突き進む場合もあります。
アインシュタインは研究と趣味に没頭するために、奥さんには家庭の出来事は一切かかわらないことを宣言して、これ以外のことはしない生活を行っていたようです。
こういう場合は、誰かに負担がかかっていて、この場合は奥さんがアインシュタイン家のバランスをうまくとっていたのでしょう。
ゴールの分類
よく提唱しているのが7~10個くらいの分野にゴールを持つことで、一通り人生の各方面に目が向けられます。
あくまで例として挙げますが、
職業、趣味、家族、健康、コミュニティ、収入、社会貢献、自己実現、教育、老後の生活、時間、精神的な安定や成長、気力の充実、勇気を持つ、財産構築、運気上昇、ひらめき、スキル向上
などなど、自由に考えられます。
参考までに私のゴールは右になります。
もちろんこれまでの自分のやりたいこと、現状の外は保ったままのゴールです。
ゴールを多く持つ効用
ゴールを多く持つことの利点は
これだけではない、という実感を得られる
初めは別々に立てていたゴールでも意外な共通点があることに気づいて互いに応用できたり、
これらのゴールの源流は一緒の事だなと思えば、より高いレベルのゴールが創造でき
自分が本当にやりたかったことがより明確に、強固になり、障害を感じないで行動に移せること
などなどいいことがいっぱいです。
職業と収入と趣味
これらのゴール設定で、他ではあまり聞かない最も特徴的なことは、
職業と収入は独立したゴールと考える
ということだと思います。
ここで職業と趣味はとても密接な関係で、定義すると以下になります。
職業とは
自分がやりたいことで人の役に立つこと
趣味とは
自分がやりたいことで自分だけが満足すること
だから、職業が必ずしも収入を得る手段ではなたいめ、収入のゴールも職業とは別に必要になります。
もし、今の仕事に収入しか求めていないなら、それはあくまでも収入のゴールであって職業のゴールではないということです。
一昔前であれば職業と収入を分離することに違和感を持つ人も多かったと思いますが、今であれば副業解禁の流れ、投資の一般化などで職業以外からの収入も考えられる土壌は育っていると思います。
だから安心して定義の通りの職業=人役に立ってしまう自分のやりたいことをゴールにして構わないのです。
趣味
また、自分のやりたいことというくくりで、自分のためにしかならない趣味も、人の訳に立ってしまう職業と同じレベルで考えてみましょう。
偉人の中でも知られている業績以外で趣味を持っていることが知られていて、
アインシュタインではバイオリン演奏、
徳川家康であれば漢方薬の研究や囲碁、
福沢諭吉であれば居合の免許皆伝の腕前
などがあります。
趣味の効用は実益以外にも興味のあるものはやり遂げやすいという実感を得ることや、普段使っているのと別の思考回路が働き脳回路の活性化が起きるのではと考えられますが、何より楽しい、嬉しいという瞬間を多く感じられます。
是非真剣に趣味のゴールも考えてみてください。
一つの行動が複数のゴールにまたがる
一つ成し遂げたい行動が、複数のゴールの分野にまたがってしまうこともあるかもしれません。
もちろんそれでもいいです。
例えば今の仕事が大好きで、楽しくてしょうがないのだとしたらそれを成すことで、職業、趣味、収入のゴールを同時に達成する場合があります。
バランスホールを見ると右の分野にまたがる行動となります。
ゴールも1分野に1つだけの行動を当てなくても、複数あってもいいです。
あるいは、すごく抽象度の高い、世界平和など、そのゴールを達成すれば、バランスホールすべての分野を網羅することができるゴールを持つことも可能です。
ただ気を付けなくてはいけないのは、抽象度が高すぎて、そのゴールの中で自分の役割さえ思い浮かばなければゴールにはならないということです。つまりここで、本当にI want to なのかが肝心ということです。
ゴールの項目が出てこない
いきなり全部の分野をみて思いつかないのであればとりあえず枠だけ作って、今考えられる分野だけ埋めていきその他は、空欄のままにしておけばいいです。各分野をさらに細かく分けてもOKです。
人間不思議なもので空欄にしていると埋めたくなるので空欄を気にしてさえいればいつかは埋まると思います。
それでも職業、趣味、家族くらいは思いつくのではないでしょうか
これまでコーチング理論001、002、003と今回で、ゴール設定の3つの基本原則について語ってきました。
これらはあくまで基本ですが、網羅できればエフィカシーが高まった状態で“脳と心“ をうまく使い、やりたいことだけをやる楽々と過ごせる人生が、得られるはずです。
是非ご活用ください。
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